【血洗いの滝】スサノオが血で染まった剣を洗ったとされる滝(赤磐市)

初めて地図で目にした時は「なんて恐ろしい名前の滝なんだ…!!!」って思ったけどわりとポジティブな意味で付けられた名なんですね。…ポジティブな血洗いってなんだ!?

岡山県赤磐市北部の山中にあるスポット。

岡山県の赤磐市北部(※吉井町)に「血洗い滝」というスポットを見つけてしまい天候もあまりよくないけど衝動的に行こうと思いました。この辺りは赤磐市、美作市、久米郡久米南町のちょうど境目にあるし道が分かりづらい為少し混乱するかもしれません。

またネットも繋がりにくい場所があるのである程度下調べして来た方が良さそうです。ただ近くまで行けば看板が複数出てくるのでそれに従って進んでいけば大丈夫です。

「血洗い滝」を目指して…

今回は比較的大きめな道で目的地に近い県道26号線(吉井川沿い)からいく事にしました。全く人気がない所だと思っていましたが少し進むと民家がポツポツと建っていました。

見つけた!!!「血洗の滝1.3km」の看板です。

こちらの「有限会社景山精密」さんを目印にさせてもらえば分かりやすいです。全然関係ないけどこういう従業員の為に設置した自動販売機って部外者が購入してもいいのかなぁって疑問に思いませんか?

特に他の自販機より安く値段設定されていると利益を出そうと思ってない感じするし…。全然関係ないですね、すいません(笑)

もうここまで来れば道に迷う事はなさそうですね。

駐車場らしきモノを見つけました。きっとここだ!!!

駐車場付近に流れているこの小川が岩壁に流れ込んで滝になっているみたいです。

この辺りまで来るともう「シャーッ」という滝の音が聞こえて来ます。

もうすぐだ!!!

ちょっと看板の色が怖いんですけど…わざとでしょうか?…絶対意識してるでしょ?

落差は10数メートルですが、この落下する水は清冷で枯れた事がないといわれ、古くから神霊の宿るものとして、みそぎや、よう拝が行われています。特に夏は納涼に良く、秋は周辺の広葉樹林が美しく紅葉し、ハイキングに適した処として親しまれています。須佐之男命尊が出雲で大蛇を退治したあと、剣の血をこの滝で洗ったという伝説からこの滝の名前が付けられたと伝えられています。出雲の千家尊愛が此の瀧を賞詠してから一層有名になりました、(環境省・岡山県)

目的の「血洗の滝」まであと100m。道は意外とキレイに作られていますね。しかも少し先に進むと公衆トイレもあるみたいでちゃんと観光しやすいよう整備されてます。

なんかある…。

足腰の悪い高齢の方がすぐに滝まで降りられる為のスライダーか?いやっ、壮絶な死を迎えるわ!!!

(※絶対触ったり近寄ったりしないで下さい…あとで説明します)

なんと雰囲気のある看板だ…。この先の階段を降りていくみたいですね。

かなり歴史を感じる鳥居が現れました。この奥に「血洗滝神社(血洗瀧神社)」があるみたいです。

2つある石碑も苔が生えて年月の経過を感じられます。12月だからか水量も少ないようで水の流れはほとんどない水溜りのようです。やっぱり山に来るなら夏〜秋にかけてがベストシーズンでしょうね。

血洗滝神社…無くなっている!?

なんと血洗滝神社が見当たらない!!!

老朽化が進んでいた為か、自然災害で壊れてしまったのか原因はよくわかりませんが「拝殿」は跡形もなくなってしまっています…。そしてその奥にある「本殿(ほこら)」(崩れゆく血洗滝神社のほこらを再生したい!!)というプロジェクトによって修復工事の最中となっています。

さっき道中にみた「木製のスライダー」はこの工事に使う資材を搬入する為の装置だったんですね。

残念ですがこればっかりは仕方ないですよね。

ここは岩場に囲まれていて滝もあるので湿気が逃げにくいでしょうから木造の建造物は腐食しやすいでしょうしねぇ…。また完成した際に訪れたいと思います。

気を取り直して「血洗の滝」を目指します。(もう見えてるけど…)

ここが血洗いの滝だ!

やっとたどり着きました!!!

須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した際に使った剣を洗い、身を清めたとされている場所です。

規模は小さいですがサラサラと穏やかな流れで確かに何かを洗うにはちょうどいいかも。

須佐之男命(スサノオノミコト)は天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟にあたる男神。

出雲の国(島根県)でヤマタノオロチを倒した際に体内から三種の神器である内の一つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)※天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)をゲットし、それを姉に奉献した。

周りが岩に囲まれている為か滝の音以外聞こえて来ない静寂で神聖な雰囲気があります。

「ここでスサノオが剣を洗ったのか」

調べてくる前までは剣といえば草薙剣(くさなぎのつるぎ)のイメージだったのでその剣なのかなぁ?と思っていましたがヤマタノオロチを倒した時に使った布都御魂剣 (ふつのみたまのつるぎ)についた血を洗ったんですね。でも奉献するためについでに草薙剣を洗った可能性はありますよね。

また赤磐市には布都御魂剣※十拳剣を御神体とする石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)があるので興味がある方はそちらにも是非行ってみて下さい。

この剣は父親である伊邪那岐(いざなぎ)が使っていた「天十握剣」(あめのとつかのつるぎ)と同じモノなんでしょうか?古事記・日本書紀で名前が複数あったり、途中で変わったり諸説あったりと頭がパンクしそう…。日本の神話に詳しくなればゆかりの地に行った時にもっと面白くなるんでしょうね。

なんと岐阜県中津川市にも「血洗池」「血洗神社」が存在しているんですね!コチラも日本神話に関わる場所らしく、伊耶那美命(いざなみのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)を出産した時に胞衣(えな)を洗ったのが起源となっているようです。血洗池跡と血洗神社岐阜県中津川市

とても静かな場所でした。

ただ近くの吉井高原に是里オフロードパークという所があってオフロードバイクのエンジン音が響いている事もあるので場合によってはちょっとうるさいかもしれないので深夜に来るというのもありかもしれませんね。※冗談です。

この後に血洗いの滝の下流「血洗の池(ダム)」にも行ってみました。

 

血洗いの滝(血洗滝神社)

住所:岡山県赤磐市是里

▶︎【血洗池ダム】妙な静けさに包まれた池…(赤磐市)

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