前回行った須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した際に使った剣を洗い、身を清めたとされている血洗の滝・血洗滝神社のさら下流にある池へ行きました。
「血洗の滝」の水(滝山川)が流れ込んでできた池。
前回行った「血洗いの滝」はインパクトのある名前とは裏腹に日本の神話に出てくる通り神々しく、心が洗われるようなスポットでした。
この滝山川(源流)の下流にはその水が溜まった血洗池(ダム)があります。血洗滝神社にある鳥居の辺りからも見ることはできますが木が生い茂っていて全貌は確認できません。
血洗の滝の方に降りず真っ直ぐ進むとたどり着けるみたいです。せっかくここまで来たので「血洗池」の方にも行ってみましょう。
血洗池(ダム)を目指して
山の中で森に囲まれているので木々が道路に迫って来ています。血洗の滝から離れると徐々に静寂を感じて来ましたね。
池も隠れるように気に覆われていますね〜。これじゃあ血洗の滝からは見えないわけだ。
グネグネとした形状はまるで「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」の切り落とした首のようですね。時よりフナかなんかが跳び跳ねる音にビビりながら道を進んでいきます。
血洗いの滝のトイレ(公衆便所)
前回の「血洗の滝編」でも一応テキストで紹介しましたがネガキャンになってしまいそうだったのでコチラで「公衆便所」について書きたいと思います。(※個人的な意見です)
「正直に言います…怖いです…みた瞬間ちびりそうになりました…」
使えるのかは試してはいませんが閉鎖されていないので使えるんでしょうねぇ。血洗滝神社の本殿の修復ももちろん大切ですがコッチもなんとかなりませんかね?
この辺りから急激に怖くなって来た…。
一人で来た事に後悔し始めた…。血洗の滝に帰りたい…。
でもここまで来たらジャーナリズムを貫いていくしかない!それとは裏腹に血洗の滝の神聖な雰囲気とは全然違った空気になって来ました。
風の流れを遮るようなつくりになっているからだろう。
風が吹かないので道路にも枯れ葉が山ほど溜まっている。本当にここは不思議なくらい静寂に包まれているんですよ。
ようやく開けたところにたどり着きました!!!あのトイレから距離を置けた事でかなり心のざわめきは減っていきました。
これが血洗池(ダム)だ!
血洗池は思った以上に大きい池だったんですね〜。すごく静かだったんですが急に地響きにも似たような唸り声みたいなのが聞こえて来ました…。
原因は後から分かったのですが近くに是里オフロードパークというオフロードバイクが走り回れるスポットがあり、その音が山彦(やまびこ)のように響いて唸り声のように聞こえて来ていたようです。なのでそれを知らない状態で訪れたとふまえた上で読んで頂きたいです。
素尊命水 〜吉井町長〜
吉井町長という事は赤磐市に合併する前ですね。「素尊命水」の意味は調べてみたんですがよくわかりませんでした。【素】【尊】【命】という漢字が入っているのでスサノオに関係した言葉なのかぁ?と推測されます。
道はまだ続いているようなのですが「全面通行止」になっています。調べてみると県道265号線などに繋がっているみたいですがあまり道の状況がよろしくないのでしょうか?
そっち行かないといけないの?っていう橋がある。
池とかダムでよく目にする余水吐というんでしょうか?増えすぎた水が流れていく所の上部に淡いグリーンの橋がありました。「ここを渡ってゆけ…」という圧力を感じるような気がします。
謎の橋を渡るぞ!
まぁちょっとだけ進んでみるか…。本当にオフロードバイクの音(うめき声)が鳴っていないと「時の流れが止まっている」かのような池です。
橋の手すり部分に目を向けると「なんか野イチゴみたいなのある…」申し訳ないけどこれを食べる勇気は私にはない。しかも風の谷のナウシカに出てくる「王蟲の目」のようで赤色だから怒っているという解釈もできる。ここからは一般車通行禁止になっているので造林用作業をされる方以外は入らないほうがいいのだろう(一般の人が通る用もないし)
ただ立ち入り禁止にはなっていないのでちょっとだけ進んでみました。
また池の方でフナか何かが飛び跳ねたり鳥が飛びったったりする音にビビりながら進む。なんか「神隠し」ってこういうシチュエーションで起こるんじゃね?と何故か自分でフラグを立て始めてしまう…。
しかしもう少し進むとこの辺りからは「心霊的な恐さ」よりも「野生動物の恐さ」が上回って来た…。というのも血洗の滝、血洗池にくるまでの道中にイノシシを捕まえる罠を複数目撃していたのだ。
「もう無理だ…」
この先へは進なと言わんばかりに木が道を塞いでいる。無茶すれば行けるレベルだけど「無茶する必要があるのか?」という冷静な判断からここで引き返す事に決めました。Google Mapによればこの先に川みたいなモノがあるようだけど命の方が大事だ。
少し怖く書いてしまいましたが「トイレ」以外は変なところもないし複数人でくればそんなに危険な場所でもないと思います。また冬に来たので草木も枯れていて寂しい感じがしたので春から秋にかけての時期に来ればまた印象も変わると思いますので是非お越し下さい。
血洗池(ダム)
住所:岡山県赤磐市是里
▶︎【血洗いの滝】スサノオが血で染まった剣を洗ったとされる滝(赤磐市)