【鬼滅の刃】ヒノカミ神楽のモデルは?備中神楽経験者の考察。

アニメ2期「遊郭編」が配信開始されて更に盛り上がりを魅せる鬼滅の刃で登場する「ヒノカミ神楽」についての面白い考察動画がありました。

関係ないけど「約束のネバーランド」のアニメ2期については…ご愁傷様です…漫画の方を読みましょう…。

神楽歴20年のたけるさんによる「ヒノカミ神楽」解説※ネタバレあり

岡山県高梁市出身で長年「備中神楽」をされていた東京ホテイソン(お笑い)のたけるさんがアニメ「鬼滅の刃19話」に出てきた「ヒノカミ神楽」についての解説動画を出されています。

※個人的な考察なので真実とは異なる可能性があります。

作中、ピンチに陥った竈門炭治郎(かまどたんじろう)が走馬灯でみた父・炭十郎が踊っていた「ヒノカミ神楽」を思いだす事によって形勢逆転するシーンに登場しましたね。

那田蜘蛛山での十二鬼月、下弦の伍である累との戦いで圧倒的な力の差の前に「水の呼吸」では太刀打ちできなくなり、反撃をくらい絶体絶命のピンチに。その時走馬灯で炭治郎が幼少時代、父がまだいた頃の記憶を呼び戻す。父・炭十郎は身体が弱く床に伏している事も多く、日常的に動く事もままならないような状態でしたが竈門家に伝わる「火の仕事を生業にする家系が年の初めに行う神楽」で怪我や災いが起きないよう舞を捧げる場面で雪の降る中舞を踊り続ける事ができていました。それがヒノカミの呼吸法を使う事で可能になった事を思い出す。

自分も子供の頃にドラゴンボールを見て必死に「舞空術」を会得しようと練習したなぁ。今の子供達は「呼吸法」を学んでいるのだろうか?実際に呼吸法は実用的だったりするから覚えるのはアリかもしれないぞ。

アニメ作中の「ヒノカミ神楽」部分を担当された方

作中の炭十郎がヒノカミ神楽を舞っている部分を担当されたのはNAOKIさんという振付師の方のようです。専門は現代のダンスなので色々な全国各地にある神楽をみてインスパイアを得たみたいです。

色々な舞を参考にして自分のダンスとミックスして作ったので特定の神楽というわけではないようです。なので「正式な神楽を忠実に再現しているわけではない」という見解です。

もちろんアニメのモーションみたいな所は原作者が関与しているわけではなさそうだけどカッコよく魅せるためにこういう努力は必要だよなぁ、音楽とスライドする一枚絵だとちょっと臨場感に欠けるし…。

そもそも神楽とは?

神楽とは「神様を楽しませる為に行うモノ」

神楽の語源は「神座(かみくら、かむくら)」とされていて神の宿るところ・招魂・鎮魂を行う場所という意味合いがあります。日本の神道、神事において神様に奉納するため歌や舞を捧げる事。

神楽については大元になった2種類に分けられる。

①御神楽(みかぐら)②里神楽(さとかぐら)

①御神楽皇室などで捧げられる神楽なので一般の方は見る機会がない神楽らしいです。(天照大神が天皇家の始祖であるとされています)

②里神楽は大衆向けの一般的によく目にする事ができる神楽の事みたいなのでヒノカミ神楽は庶民に一般的な「里神楽」に分類されますね。

「鬼滅の刃」の聖地とされているのは熊本県の宝満宮竈門神社、大分県の八幡竈門神社で両方とも主人公の苗字と同じ名がついています。作者の吾峠呼世晴さんが福岡県出身という事もあり何かしらインスピレーションを受けたのでしょうね。

「古事記」とか「日本書紀」とか面白そうだけど名前とか用語が難しすぎて全然頭に入ってこないんだよなぁ(笑)

4種類の里神楽

①巫女神楽(みこかぐら)②出雲流神楽(いずもりゅうかぐら)

③湯立神楽(ゆだてかぐら)④獅子神楽(ししかぐら)

巫女神楽は文字通り巫女さんが捧げる神楽で新海誠監督の映画「君の名は。」に登場する主人公が宮水神社でやっていた神楽舞はこの部類に属されます。(厄払いなどで巫女さんが舞うモノで神事に近い)

出雲流神楽はより演劇性の高い、歌舞伎に近い神楽です。

湯立神楽はどちらかというと神事に近く大きなカマでお湯を沸かし、笹を使って身体やモノにそのお湯をかけて無病息災や五穀豊穣などを願ったり、その年の吉兆を占う神事の総称です。

獅子神楽は皆さんよくご存知の「獅子舞」ですね。

この辺を踏まえると巫女は出てこない、湯立の神事でもない、獅子舞も出てこないので消去法で出雲流神楽が元になっている可能性が高いとなるみたいです。また演劇性が高く派手な動きも特徴的なので1番近いのでは?という見解です。

出雲流神楽も派生していて種類がある。

島根県松江市の佐太(さだ)神社の神事を中心に出雲地方で発祥した出雲流神楽。こちらも広がっていく過程で地域別に数種類が存在しているようで石見神楽、伊勢神楽、大元神楽、荒神神楽、高千穂神楽、備中神楽など。

そしてこの中で舞に関して非常に類似点がある神楽、それが「石見神楽」のようです。

作中の「ヒノカミ神楽」はクルクル回る舞いが出てきますが石見神楽(島根)に「塵輪(じんりん)」という神様と鬼が戦う演目があり回る演出が多いのだとか。また迫力のあるかっこいい決めポーズは備中神楽から来ているんじゃないかという事です。

なので舞の部分は石見神楽、決めは備中神楽を参考にダンスと融合した振り付けになっているのではないかという予想です。ただ「ヒノカミ神楽」は厄祓いの舞と言われているのでどちらかというと「神楽」ではなく「神事」に近いみたいですね。

まとめるとアニメ上の演出として神楽と神事を総合的に映える部分を織り交ぜているのではないか?という考察です。

ヒノカミ神楽の衣装について

羽織っている赤、黄、茶色の衣装についても煌びやかな所が石見神楽に近いという印象のようです。

そして顔を覆い隠している布。神楽では木のお面など付けるのが一般的なのでこれにもまた違ったルーツがあると考えられます。それが「宮地嶽(みやじだけ)神社のつくしの舞」(福岡県福津市)ではないかという見解です。

これは神楽ではなく神社の神主さん、宮司さんしかできない舞で、その中に「浮神」という舞がありどういった内容なのかというと海で生活する女性(神様)がおり、その方は体全体に海産物などが付いていてそれを隠す為に顔に布を被せて舞うという起源があるようです。

また「志賀海神社」(福岡県福岡市)でも海に関する神様で繋がりがあるのか同じ女性をモチーフにした布で顔を覆って行う行事があるようです。

手に持っているモノについては形状が剣の形になっている事から「鉾鈴(ほこすず)」をイメージしたモノだと考えられます。…と以上が語られた考察と補足情報になります。

 

あくまで考察なので元作者が意図を持って描いたのかどうかは実際のところわかりませんが、名前や類似する部分を探っていくとストーリーとはまた違った楽しみ方ができますね。

▶︎悲報「ふざけるのも大概にしろ!!!禰豆子は○○じゃない!!!」鬼滅の刃?

▶︎【宇宙から来た食べ物!?】トウモロコシの謎。

▶︎【パラシュート無しで落下】生き残った人と生存方法。

▶︎【YouTube】監禁されながら動画投稿?ケイト・ヤップの謎…

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました